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2008年 09月 15日
どんなに信じていても、愛していても、
相手の痛みがそっくり自分の痛みとなるなんて
それはできないことなのだ。
人間の思いやりには限りがある。
貪欲なわたしたち人間は、自分の痛みをそっくりそのまま、
他の人にも分かってほしいと思う。
そもそも、これがまちがいのもとなのだ。
人が自分と同じように痛まないからといって、
結局は、いっても無駄だと心をとざしてしまう。
(三浦綾子 『石の森』)
by w-tagebuch2
| 2008-09-15 23:14